2011年の東日本大震災における原発事故が起きてすぐ、東京都渋谷区で飲食店「Dinning Bar Breath(現 abiofarm's natural bar MATELIA)」を経営していた私、遠藤篤法は、福島市で農業を営む実家に自主避難を勧め、北海道や岡山県、長野県、山梨県、神奈川県、東京都などの休耕地を数十か所めぐりました。
2013年頃、自主避難の緊急性が弱まり、実家がとりあえず現状維持を選択する一方で、私は神奈川県相模原市緑区、道志川沿いの緑に囲まれた休耕地での就農を決断、実家と協力して2014年2月に自然農園「アビオファーム」を開園しました。
多くの人々がその暮らしを壊された原爆や原発事故を経験しても、まだ「核」は無くなっておりません。人が生きていくために重要なのは、空気、水、食料、つまりは自然であると痛感しました。あの美しく豊かなふるさとの自然が大きく傷つけられたことへの悔しさと憤りはずっと強まる一方で、この活動への大きな衝動となっております。
「アビオファーム」では、お客様が農業体験や自然探索などをすることができます。より多くのひとが自然の尊さを知り、より自然に近いものや暮らしを選ぶようになれば、きっとより豊かな環境を未来に残せると信じております。
持続可能な社会「 みらいに いのちをつなぐ ものづくり 」をこころがけて、環境負荷の少ない栽培法と、おいしさにこだわって、季節の野菜と果物を栽培しております。
ちなみに「アビオファーム」という名称には、この地域が鮑子平(あびこだいら)とよばれていたことや、ビオファーム(オーガニック農園)の意味がこめられてます。